デザインとデザインシンキングの違い
「デザインシンキング」(Design Thinking)というをご存知ですか?
「デザインシンキングって、デザイナーの仕事のこと?」
「デザインシンキングって、考え方なの?」
こんな風に思われた人が多いのではないかと思います。
世間一般的には、デザインというとファッションデザイナーやグラフィックデザイナーがするもので、その道で才能があり、一般の人とはかけ離れた世界を創造するイメージが根付いているかと思います。
ですが本来、デザインという言葉には設計の意味が含まれています。
設計とは、順序立てたプロセスに沿って何かを製作することで、デザインシンキングとは、まさに設計の意味に近いアプローチの方法なのです。
モノづくりや戦略立案にデザインシンキングを活用している企業にIBMがあります。
「デザインシンキングなしには、IBMは、顧客に向き合う製品やサービスを創出できないばかりか、経営戦略も立案できない」といい切っています。
そこまで重要視されている、デザインシンキングとは何か?
デザインシンキングは、もともとデザイナーが持つ発想やプロセスなどの手法、あるいは考え方の基礎となるフレームワークを取り入れることで、モノづくりや経営のプロセスに反映し、企業や顧客が持つ課題解決などを図るものです。
現在では、デジタル化の進展などにより、今までのように会社目線で「モノ」を作ればいい時代は過去のものとなり、ユーザの視点に立ち、モノだけではなく「コト」を作る時代と言われています。
顧客や企業を取り巻く環境が大きく変化するなかで、顧客の体験を重視することが不可避になってきています。
それを実現するために、デザインシンキングの重要性が増しています。
そして、「デザインシンキングを進めると、自然と、共創を進める会社へと移行することになる」と言われています。
多様性のあるチーム編成をベースに、幅広い企業や団体と共創することで、社会や企業が持つ課題を解決し、成長につなげるのがデザインシンキングと言えます。
デザインシンキングを活用する未来
デザインシンキングの基礎は、枠組みにとらわれないアイデアを生み出す自由な発想です。
ひらめきや感性を活用した、自由な発想から生まれるデザインシンキングが求められる時代になってきています。
そのため、デザインシンキングは過去のデザインように、特別な才能やセンスを持った人が行なうものではなく、誰もが取り組み活かしていくものになろうとしています。
ミライエでは、これからの子どもたちに必要なスキルとして、デザインシンキングに注目しています。
IBMが本気で取り組む「デザインシンキング」の現場
米IBMが、「デザインシンキング」(Design Thinking)の手法を、モノづくりや戦略立案に活用し、すでに5年が経過している。デザインシンキングは、IBMをどう変えたのか。