OECD(経済協力開発機構)による国際調査で、「先進国の成人の半分が簡単な文章を読めない」という衝撃の結果が明らかになりました。
これは16歳から65歳の成人を対象として、仕事に必要な「読解力」「数的思考力」「ITを活用した問題解決能力(ITスキル)」を測定した調査です。
「国際成人力調査」日本の結果概要
(1)日本人のおよそ3分の1は日本語が読めない。
(2)日本人の3分の1以上が小学校3~4年生以下の数的思考力しかない。
(3)パソコンを使った基本的な仕事ができる日本人は1割以下しかいない。
(4)65歳以下の日本の労働力人口のうち、3人に1人がそもそもパソコンを使えない。
この記事を読んで、自分は大丈夫だろうかとドキッとしてしまいましたが、この結果には驚きですね。
しかしもっと驚きなのは、こんな悲惨な成績なのに、日本はOECDに加盟する先進諸国のなかで、ほぼすべての分野で1位なのです。
だからといって、手放しに喜んでもいられないようです。
読解力と数的思考力で日本はたしかに1位ですが、年齢別の得点を見ると、16~24歳の数的思考力では3位に落ちてしまいます。
より問題なのはITスキルで、総合順位ではOECD平均をわずかに上回る10位、16~24歳では平均をはるかに下回る14位まで落ちてしまいました。
日本人は、世界に比べてITスキルが追いついていないという現状が浮き彫りになりました。
こういう現実があるからなのか、日本でも2020年にプログラミング教育が導入される予定です。
これからの教育が日本の未来を変えていってくれるかもしれません。
言ってはいけない!「日本人の3分の1は日本語が読めない」 | 文春オンライン
OECDによる国際調査で「先進国の成人の半分が簡単な文章を読めない」という衝撃の結果が明らかになった。人間社会のタブーを暴いた『もっと言ってはいけない』の著者が知能格差が経済格差に直結する知識社会が、…